2017年12月20日水曜日

川は流れて

ゆく河の流れは絶えずして久しくとどまりたるためしなし…
都会の風景も秋から冬へと変わり、無常観に浸る毎日です。
 
平成も、もうじき終わっちまうんだなあ...しみじみ
 
今回のフィールドは千葉県大多喜町の夷隅川上流。
 
チバニアンで盛り上がっているかと思ったらそんなこともなく。
紅葉の終わった渓谷はひっそりと静まり返っておりました。
 
川面にすごい角度で覆い被さる孟宗竹たち。

 「これを何とかしてほしいのよ~」 と地主さん。

見渡す限り地主さんの土地。持てる者も大変だ (;´・ω・)
 
ツルも相当すごいことになってます。
雪で倒れた孟宗竹は、こうやってさらに倒れて起き上がれなくなるのね。
 
「今日ここしか整備できないね」
「ウン…」
 
それでも
 
 ちょっと整備すると竹林の向こうに沈下橋が見えて
 
 川底に堆積した落ち葉
 
 カレーと
 
 竹筒ごはん。
 
山の恵みに
 
 マシュマロを忘れたことだけが悔やまれます。
 
なんとか少しだけ片づけた竹林。
 
でも来年にはまた新しい竹が生えてくるだろうな。
 
最後に竹炭を回収して帰ります。

誰もいなくなった林の中。

川は今日も流れています。

2017年11月21日火曜日

ラオス~タイ、ゴールデンルートの旅 ⑤モンファイ 綿の山

メコン川に昇る朝日。
 
ラオスから来るとタイの先進国ぶりにおどろかされます。
コンビニあるし、VIP バスもあるし。(リクライニングが壊れてたけど...)

でも、ラオス楽しかったなあ。

対岸のラオスに別れを告げてチェンマイに出発します。
 
チェンマイはタイ北部最大の都市。
宿の多くは中心部に集中していますが、今回は街の北側にある住宅街に向かいます。
 
ここにはモンファイという古民家村があり、地元の収集家によって集められた古民家が、B&B や博物館として運営されています。
 
城壁から 3 キロの場所で、伝統的なランナー様式の古民家に泊まれるとは…
知らなかった…

それもそのばず。

古民家 → アーティスト村 → B&B
御屋敷 → 博物館 → レセプション会場

という変遷を経た施設で、元が一般向け宿泊施設でないため、情報が極端に少ないのです。
街で聞いても誰も知らなかった。
 
わたしも博物館が見たくて、調べていたら偶然たどり着いたんだ~( ´艸`)
 
木造で高床のとんがり屋根が特徴的なランナー建築。
 
テラスから見る中庭。
 
水盤...
 
 プール...
 
 朝食と、なかなか良いところでした。
 
部屋はこんな感じ。
 
正直、古民家なのでいろいろあります。(;´・ω・)
樟脳のにおいがしたり、至らないところがあったり。

なんか、田舎のおばあちゃん家みたい。

でも、このブログを読んでいる皆さんならたぶん大丈夫。
きっと思い出深い滞在となることでしょう...

ハッ( ゚Д゚)

いかんいかん。
ここに来たのはお宿紹介のためではなかったんだわ。

宿の向かいにはひときわ大きな古民家があり...
 
どのくらい大きいかというと、こんな感じで。
家の二階に中庭があります。

立派ねえ。

ふだんはレセプションに使用されているようですが、この日は空いていたので見学させてもらいました。
 
服飾品やら漆器やカゴが、屋敷のいたるところに展示されています。

これ、市内の博物館よりも充実しているんじゃないかなあ。
 
竹かごは日用品が多く、市場が再現されていたり、
 
 籐のかごやら
 
漆器やら
 
漆器のはがれたのやら。

なかなか興味深い展示内容で。
 
 誰もいないテラスに白い花が降り注ぎ
 
気が付けば街に帰る時間。

「チェンマイにモンファイだって?ワッハッハ」

Uber の運転手もここにくるのは初めてだったようで、なぜか名前を聞いただけで大爆笑。

なんで???

「 こんな都会に『綿の山』だってさ。ワッハッハ」

えらい受けてます。

昔の暮らしを振り返るには、タイという国はまだ若いのかもしれない。
そんな中で、何十年も前からこれだけのものを収集して公開している人がいるなんてすごいなあと、わたしは感心してしまいました。

またいつか訪ねていけたらいいな。


本日のお宿
Monfai Culture House

2017年11月10日金曜日

ラオス~タイ、ゴールデンルートの旅 ④メコンのほとりで

ルアンパバーンとタイの間にはスローボートという交通手段があり、メコン川を船で行くことができます。
 
2 日かけて...
 
(ちなみに飛行機は 1 時間)
 
これ乗りたい。
 
でもしんどそう...
 
「アップグレードすればいいのよ♪」
 
Bamboo Experience で会った親切なカナダ人が教えてくれました。
 
地球の歩き方には載っていなかったけどちょっとお金を出せば 
 
 快適な船に乗って
 
建設中の中国からのハイウェイを激写したり
 
 洞窟寺院に立ち寄ったり
 
 
 
船のお母さんの作る美味しい料理を食べたりしながら、タイまで移動することができるのです。
  
 2日目はクム族の村に上陸。
 
 竹の家は4年ごとに立て直すそうで
 
 この日も
 
 床下でなにやら作業中。
 
急な斜面に立ち並ぶ家。
決して豊かではない暮らしぶり。
走り回る、ニワトリ、豚、ヤギ、そして子供たち。

学校はいいんかいな (;´・ω・)
 
 それでもクム族の村人たちは笑顔でカメラに応えてくれました。
 
 「出発するよ!」

30分ほどでバタバタと村をあとにします。

もうちょっと滞在できればよかったんだけど、この船にアップグレードしてよかった。


本日の船
Shompoo Cruise
ルアンパバーン - フエイサイ 片道 130 ドル
パークベンの宿泊は別料金です 
 
 

2017年11月7日火曜日

ラオス~タイ、ゴールデンルートの旅 ③ルアンパバーンの向こう側

ルアンパバーンの街にはプーシーの丘という小高い丘があり
夕暮れ時には足の踏み場もないほど人であふれかえる名所らしいのですが
 
誰もいない...
 
昼間は山頂の伽藍に風が吹き抜ける。
とっても気持ちのいい場所でした。
 
これは...
 
おみくじ?
 
文字が...読めん。
 
おみくじ...ひけない。
 
文字が読めないって切ないもんだね。
 
昼間は暑くて外を歩くものではないようで。
ラオスの猫もお昼寝中。
 
「ルアンパバーンの対岸に行きなさい」
 
おすすめの場所を聞いたら、いろんな人から同じ答えが返って来た。
 
「あっちが本当のラオスだから」
 
本当のラオスに行くのは、ちょっとドキドキする。
片道5000キップ (50円くらい) の渡し船に乗り込み、メコン川を渡る。
 
はたして帰りの船は、あるんだろうか...
 
おお、村だ!
 
鶏が鳴き、犬が吠え、子供たちが元気に走り回っていました。
 
村に入るときは挨拶が重要。
 
「サバイディー!」というと
「サバイディー!」といって
おかしそうにクスクス笑って通り過ぎていきます。
 
網代の壁にトタン屋根の家が立ち並び
 
 この家はなんだか立派だねえ。
 
 こちら側にも当然お寺があるわけですが
 
 ルアンパバーンのきらびやかさとは無縁で
 
 日本人的にはこっちのほうがありがたく思える。( ´艸`)
 
 小さなお堂に
 
お坊さんの教科書。
そういえばさっき、小坊主さんが村の家々にお弁当箱を返してました。

たぶんこれが本物の托鉢なんだろうな。
 
寺には留守番の小坊主さんが一人。
石垣の上からルアンパバーンの方を見つめていました。
 
 夕暮れのメコン川に、少年僧は何を思うのでしょうか。

よく分からないけど、こっちの寺の方がなにかと修行になりそう。
 
渡し船の出発を待っていると
竹の筏に乗った親子が流れていきました。
 
夕暮れのメコン川をぷかぷかと。
明日はタイに向かって出発です。