2014年11月25日火曜日

鳥越のスズ竹細工(岩手)


夏の終わりに、岩手県の鳥越に行ってきました。

鳥越はスズ竹細工の有名な産地。数ある産地の中でも、渓谷に囲まれた秘境…

...というイメージだったのですが、新幹線を使うとウチから3時間で到チャコできることが判明。
いつもお世話になっている千葉県の工芸部に行くのと変わらない。
∑(゚Д゚)

鳥越のある二戸の辺りは、天然鮎が美味しくて、九戸城跡などの史跡もあり、静かに休日を過ごすにはよさそうな場所です。

ここでは、もみじ交遊舎という地域センターで、竹細工をしたり、製品を産地価格で購入することができます。
竹細工体験は通常はペン立てですが、この日は特別にカゴを教えてもらいました。

おお、これが鳥越のスズ竹細工かあ。。。
いつもの青竹と違う、ツヤツヤの細い竹。加工は大変そうですが、そこはさすがに産地。一部の工程が機械化されており、専用のマシンも使われていました。
その名も「ガガガッ」。

私が行った日も、近所の編み子さんが、ガガガを掛けにやってきました。

ガガガガガガガガガガガガ…

なるほど。これはガガガだ。
小割りしたスズ竹をガガガに掛けると、節の固いところが簡単に取れるんだそうです。
しかし、ガガガの後はまた手作業。鳥越の竹細工には、ずいぶん長い時間が編み込まれているようです。

ヒゴ作りにくらべれば、編むのは楽な作業で、わたしのカゴも数時間でなんとか形になって来ました。
「この辺は真竹はとれないの」
フチに当てる真竹は外からやって来る貴重な材料らしく、身の部分まで大事に使われていました。

最後に籐で持ち手を作って完成。

「またおいでよ。次は網代編み」
指導員さんが笑顔で送り出してくれました。

まさか本当にまた来るとは思っていないんだろうなあ。

でも、また行くよ。
次は網代を編みに。

鳥越への行き方
東京から二戸まで、新幹線のはやぶさで2時間40分。
駅からは、タクシーやレンタサイクルなどがあります。交遊舎までの距離、約5キロ。

2014年11月17日月曜日

花むつめ






竹細工と竹工芸は、どうも別ジャンルのようです。

竹細工は民具で実用的。竹工芸は鑑賞性を高めるための手間も惜しまない。
華道や茶道で使われることが多く、高度な技術が求められます。

これは花むつめという編み方。

自分にもできるかな〜と、教室に通い始めて半年以上。

春に作り始めた果物かごがようやく完成したのは、こたつにみかんの季節が訪れるころ。



制作期間、実に10ヶ月。
工数約50時間…

ミカン入れにはもったいないかも(笑)。
少しずつ使っていこうと思います。


2014年11月11日火曜日

河口湖のスズ竹細工(山梨)


河口湖に行ってきました。

ここは甲州ざると呼ばれる、蕎麦ざるや米とぎざるの産地。

材料は、霊峰富士で採れたありがたいスズタケです。




甲州ざる学校に向かう前に、河口湖に立ち寄ります。
河口湖は人が多いと聞いていましたが、ざる学校のある勝山の辺りはとても静か。
 
美しい朝霧が立ち上っていました。

中心地から少し外れているせいか、観光客は我々のみでした。

黙々とザルを編む職人さんに混じって製作開始です!

…って言うか
あれ??? 半分できちゃってます(笑)

それでも、側面を立ち上げて縁を巻くのに 2 時間。
竹細工が初めての友人には十分だったようです。

千葉の竹細工はヒゴ作りから始めます。一日では終わりません。



2時間でモノができる、体験コースの完成度に感心しながら河口湖を後にしました。


*竹細工は事前予約が必要です。