2014年12月31日水曜日

千葉の竹で 〜 八つ目かご①


冬休み。
大掃除も終わったので、竹細工します。




こないだの千葉の竹で作ったヒゴ。
MUJI の引き出しボックスに水をはってもどします。

今日作るのは八つ目。


井げたに組んで



斜めのヒゴを入れて



お、できるじゃん!
底完成です。

はじめてにしては上出来。
というか、八つ目はここから先が難しいらしい…

今日完成させるのはムリだな…
でも、このままじゃ置いとけないし…

と思ったけど、いいものがありました。



ジャーン♪
無印良品の〜ユニットボックス〜♪
(ドラえもん風)

大掃除のとき、もう捨てようかと思ったけど、何かに使えるかと思ってとっておいたの。

まさかのピッタリサイズ。

ごめんね。捨てそうになって。



しばらく放置しておくと、いい感じに側面が立ち上がってきました。





でも難しいのはここから。
あれ~? 何で丸くなるのかな~?
作っているのは長方形の箱型だよね~?
 




だましだまし何とか立ち上たところで、もうすっかり夜。
MUJI の箱に戻して、おやすみなさい...zzz





本日の工数
10時間くらい

2014年12月23日火曜日

作ってみた 〜茶托 1

 

茶托を作りはじめました。

雑貨屋で買ってきた茶托がお手本。
一節で作れるサイズです。

4mmのヒゴを3本に割いたものを21本。底とフチの枠を用意します。


この底はなんだろ。
麻の葉編みかな?

とりあえずみよう見まねで編む!
考えるとわからなくなりそうなので、止まらずにとにかく編む!


で、ヒゴを一本ずつクロスさせてから、高台の枠をはめます。

ただの輪っかだけど、編み進めると、自然に高台の形なるのが不思議。


底編みのヒゴが、そのまま骨とまわしヒゴになります。

ここまでに約半日。
1200円の茶托、高いと思ったけど、結構工数がかかってるんだな。
職人さんでも数時間はかかりそうだ。


作りかけの作品は壁に掛けて。

続きはまた今度。

2014年12月15日月曜日

岩出山の篠竹細工(宮城)


宮城の岩出山は伊達政宗の居城があった場所。

篠竹細工は江戸時代、平和すぎてやることがなくなった武士の内職として始まったそうです。

しかし、武士が竹細工ではカッコ悪いので、当時は町人に変装して売りに出ていた…らしい。

なんか楽しそうな設定ですね。

ここでも、工芸館の体験教室に参加しました。
メカゴ作り、二千円、要予約です。

材料は篠竹というだけで、よくわかりませんが、スズ竹よりザラザラしてて、ネザサに似ています。


基本の6ツ目編み。
「山の数と同じ本数のヒゴをすくって…」とか「最初の目と同じ大きさにそろえて…」とか、コツを解説してもらえるのでわかりやすい。

そっか。始めての人にもこう言えば伝わるんだ。


胴の立ち上げやフチ回しの肝心な部分は、先生がやるのですが、4時間ほどで完成しました。


昭和の街並のなか、近隣には有備館という江戸時代の学問所もあり、歴史のある街であることがうかがえます。

岩出山への行き方
東北新幹線の古川で、奥の細道湯けむり鉄道に乗り換え。岩出山駅から徒歩10分。
鳴子温泉を目的地にして途中下車するのもオススメ。

三輪の里山(町田)


町田にも竹があるらしいので、行ってきました。

といっても、勝手に取るわけにはいかないので、伐採を手伝って、捨てられた竹をもらってくる作戦です。

鶴川からバスで20分。
三輪の里山に到着。

ここは東京都?
町田、スゴイなあ〜

ここでは、長年放置されて荒れ果てていた里山を整備し、数年後に公園として開放する計画が進められています。
今回お邪魔した樹木環境ネットワークもその活動にたずさわっている団体のひとつ。
http://www.shu.or.jp/


朝9時。倉庫前に集合。
クマ先輩にご挨拶!


この日は残念ながら孟宗竹の伐採でマダケは出てきませんでした。


代わりにネザサをget!
ついでにシイタケも(笑)


いただいたネザサでザルや豆かごを編んでみました。

ネザサは雑草。
刈っても刈っても生えてきて、こまっているそうです。

でも、それって、何かに使えたら、逆にいい性質になるんじゃないかな。

もちろん雑草にも持ち主がいるのだけど、町田のササでなにかやってみたいなあ…なんて、ぼんやりと考えています。




竹をもらいに(千葉)


冬、竹の伐採シーズン到来です。
水分が抜けた竹は、軽くて丈夫で扱いやすい。

この時期は竹林整備のシーズンでもあり、お手伝いすると材料の竹をいただけることがあります。

ということで、この日も千葉へ。


冬イチゴ。
おいしくないそうです。残念。
いろいろなものに気を取られながら、竹林整備のお手伝いをしてきました。

この日は、ひと節が50センチもあるマダケを7mほどいただきました。
もっと持って帰りたいけど、加工するの自分だし。


いざ加工を始めると、予感的中。
ぜんぜん終わらない(笑)

集合住宅なので音に気を使いながらの作業です。
一節ならなんとかなるけど、節越えだとカコーンって音がする。
大割してから持ち帰るべきだった。反省、反省。


午前中に割り始めて、ヒゴの形になったのは真夜中。

これでなにを作ろうかな〜

2014年12月9日火曜日

竹の学校(横浜)

竹の学校は、横浜のNPO 竹ファンクラブが主催している、竹林整備の学校。

小机にあるこの竹林が実習林になっています。

全9回1年コースで、竹の知識と管理法が学べます。



最も美味なタケノコは根曲がり竹のタケノコかあ…

食べたい…

竹への興味(食欲?)がどんどん湧いて来る講義内容です。

良質の竹の育て方を知りたくて来た人、放置林の整備方法を学びに来た人。いろんな人がいろんな場所から集まってきています。

2014年12月4日木曜日

竹もり工芸部(千葉)


千葉県にも女竹や真竹で作るかごがあって、昔は地元で使う農具や漁具を作ってたみたいです。

温暖な気候で竹は成長し放題…
というわけで、千葉では竹林整備や竹材の活用(処理?)に関する取り組みが熱心に行われています。


いつもお世話になっている竹もりの里も、本業は竹細工教室ではなく、環境整備のNPO。

ここの特徴は、竹を割るところから習えること。
主催者いわく、なんだったら竹林から切り出すところから手伝ってもいいって。

先生はいません。
上手な人にちょっとずつ教わります。


去年の秋から月1で通って、ようやくカゴが作れるようになりました。

小さな集まりですが、竹を扱える人が少しずつ増えています。

2014年11月25日火曜日

鳥越のスズ竹細工(岩手)


夏の終わりに、岩手県の鳥越に行ってきました。

鳥越はスズ竹細工の有名な産地。数ある産地の中でも、渓谷に囲まれた秘境…

...というイメージだったのですが、新幹線を使うとウチから3時間で到チャコできることが判明。
いつもお世話になっている千葉県の工芸部に行くのと変わらない。
∑(゚Д゚)

鳥越のある二戸の辺りは、天然鮎が美味しくて、九戸城跡などの史跡もあり、静かに休日を過ごすにはよさそうな場所です。

ここでは、もみじ交遊舎という地域センターで、竹細工をしたり、製品を産地価格で購入することができます。
竹細工体験は通常はペン立てですが、この日は特別にカゴを教えてもらいました。

おお、これが鳥越のスズ竹細工かあ。。。
いつもの青竹と違う、ツヤツヤの細い竹。加工は大変そうですが、そこはさすがに産地。一部の工程が機械化されており、専用のマシンも使われていました。
その名も「ガガガッ」。

私が行った日も、近所の編み子さんが、ガガガを掛けにやってきました。

ガガガガガガガガガガガガ…

なるほど。これはガガガだ。
小割りしたスズ竹をガガガに掛けると、節の固いところが簡単に取れるんだそうです。
しかし、ガガガの後はまた手作業。鳥越の竹細工には、ずいぶん長い時間が編み込まれているようです。

ヒゴ作りにくらべれば、編むのは楽な作業で、わたしのカゴも数時間でなんとか形になって来ました。
「この辺は真竹はとれないの」
フチに当てる真竹は外からやって来る貴重な材料らしく、身の部分まで大事に使われていました。

最後に籐で持ち手を作って完成。

「またおいでよ。次は網代編み」
指導員さんが笑顔で送り出してくれました。

まさか本当にまた来るとは思っていないんだろうなあ。

でも、また行くよ。
次は網代を編みに。

鳥越への行き方
東京から二戸まで、新幹線のはやぶさで2時間40分。
駅からは、タクシーやレンタサイクルなどがあります。交遊舎までの距離、約5キロ。

2014年11月17日月曜日

花むつめ






竹細工と竹工芸は、どうも別ジャンルのようです。

竹細工は民具で実用的。竹工芸は鑑賞性を高めるための手間も惜しまない。
華道や茶道で使われることが多く、高度な技術が求められます。

これは花むつめという編み方。

自分にもできるかな〜と、教室に通い始めて半年以上。

春に作り始めた果物かごがようやく完成したのは、こたつにみかんの季節が訪れるころ。



制作期間、実に10ヶ月。
工数約50時間…

ミカン入れにはもったいないかも(笑)。
少しずつ使っていこうと思います。


2014年11月11日火曜日

河口湖のスズ竹細工(山梨)


河口湖に行ってきました。

ここは甲州ざると呼ばれる、蕎麦ざるや米とぎざるの産地。

材料は、霊峰富士で採れたありがたいスズタケです。




甲州ざる学校に向かう前に、河口湖に立ち寄ります。
河口湖は人が多いと聞いていましたが、ざる学校のある勝山の辺りはとても静か。
 
美しい朝霧が立ち上っていました。

中心地から少し外れているせいか、観光客は我々のみでした。

黙々とザルを編む職人さんに混じって製作開始です!

…って言うか
あれ??? 半分できちゃってます(笑)

それでも、側面を立ち上げて縁を巻くのに 2 時間。
竹細工が初めての友人には十分だったようです。

千葉の竹細工はヒゴ作りから始めます。一日では終わりません。



2時間でモノができる、体験コースの完成度に感心しながら河口湖を後にしました。


*竹細工は事前予約が必要です。